タイ語文法の基礎 #1 基本はSVO
タイ語を学ぶにあたり、基本的な文法を知っておくのが良いでしょう。
基本はSVO
タイ語におけるもっとも基本的な文型は英語と同じで、
です。例えば、
(音:aa mii naa)
【訳:叔父さんは、田んぼを持っています。】
という文章は、「叔父さん」が主語、「持つ」が動詞、「田んぼ」が目的語になっています。
三人称・複数形・時制に影響されない
英語では、三人称・複数形・時制などの場合に動詞の形が変化するため、非常に厄介です。例えば、一人称・二人称と三人称では、
I have a pen./This is a pen./You have a pen.
He has a pen./She has a pen./Takashi has a pen.
単数形と複数形では、
I have a pen.
I have two pens.
時制では、
I go to Thailand.
I went to Thailand.
といった変化が起こります。
これに対し、タイ語はこのような変化が一切ありません。
動詞がなくても成立する(1)
英語では、動詞がなければ文章は成立しません。そのため、「彼女は美しい」という文章でも、「She is beautiful.」といった塩梅に、必ずbe動詞をつけます。
ところが、日本では動詞がない文章も存在します。「彼女は美しい」という文章がそうですし、「ごはんはおいしい」という文章もそうです。
タイ語もこれと同じで、
という文章が成立します。例えば、
(音:kháw sǔai)
【訳:彼女は美しい。】
という文章がこれにあたります。
動詞がなくても成立する(2)
このほか、指示代名詞(これ、あれ、それ)を用いる文章でも、英語では「This is a pen.」のように動詞が必要とするのに対し、日本語やタイ語は動詞を必要としません。
すなわち、
という文型です。例えば、
(音:nîi nǎŋsʉ̌ʉ)
【訳:これは本です。】
といった使い方をします。
頻出のเป็น
上記のように、「主語+形容詞」や「主語(指示代名詞)+名詞」で「~は…である」を意味しますが、このような文章の中でも、主語の属性(国、性別、職業など)を表す場合がには、
のように、
を用います。この表現は、SVO型の中でもよく使われます。これを覚えておけば、色々と簡単な会話ができるようになります。
例えば、タイ人に自分が日本人であることを紹介するならば、
(音:phǒm pen khon yîipùn)
【訳:私は日本人です。】
などと表現することができます。