当サイトの学習プログラム
当サイトでは、誰でも、無料でタイ語が学べるように、基礎から応用まで、余すところなく解説していくことを目的としています。
筆者もタイ語をかなり勉強しましたし、そのために試行錯誤もしてきました。その中で、タイ語を勉強する順序はどうするべきか、自分なりに学んできたとも思います。
したがって、私が思う最適な順序に沿って解説していくつもりです。
更新するときの気分によって、紹介する順序は前後することがあると思います。しかし、最終的には好ましい順序で学べるように構築していく予定です。
なお、記事で用いる単語も全て紐づけ、発音も聞けるようにし、辞書サイトとしても活用できるようにしていきます。
具体的には、以下の順序で学べるようにしていきます。
1、タイ文字
タイ文字が分からなければタイ語は読めません。逆に言えば、タイ文字が分かればタイ語の学習効率は上がると考えています
2-1、タイ語の読み方・頭子音と末子音
タイ文字の書き方を覚えたら、読み方へ進みましょう。まずは、それぞれのタイ文字の基本的な読み方を覚えましょう。
2-2、タイ語の読み方・長母音と短母音
タイ文字の基本的な読み方が分かったら、母音を学んでいきましょう。長母音と短母音を学べば、色々な単語が読めるようになります。
2-3、タイ語の読み方・例外的用法
最後に、タイ語の読み方について、例外的な読み方を学んでいきましょう。ここまで学べば、例外中の例外を除いて、95%くらいのタイ語は読めるようになります。
3、初級・実践タイ語
タイ文字の書き方と読み方を学んだだけで、実践的なタイ語は学べるのか、文法は必要なのかと思うかもしれませんが、それでいいのです。
私たちが国語を習ったとき、文法の勉強から入ることはなかったでしょうし、その後も文法を意識して文章を書いたり、話したりすることはあまりないはずです。
タイ語も同じです。まずは、タイの小学生が学ぶ内容を、教科書に沿って勉強していきます。これを学ぶことで、文章を通して基本的な単語、文章を読む際の読み、タイ語の文章の雰囲気が分かります。
習熟するにつれて、なんとなく文章的におかしくないタイ語の文章を書いたり、話したりすることができるようになります。
4、タイ語文法
参考として、ルールとしての文法を紹介していきます。実践タイ語を学んでいく上で、文法的な疑問が発生したときなどに役立つ内容に仕立てていきます。
5、その他
その他の一群では、タイ語の頻出動詞にスポットを当てて特別に解説したり、タイ語の歌を紹介したり、タイの文化やタイの旅行スポットなどと関連付けてタイ語学習に役立てていきます。
サイト作成には大変な労力がかかると思うのですが、石にかじりつく思いで、腰を据えて、時間をかけてやっていきます。応援していただけると嬉しいです。
小学1年生の教科書でタイ語を学ぶ #11
(音:jâogɛ̀ɛ khâw maa hǎa too)
【訳:ジャオゲーは、トーに向かってきました。】
(音:khǎa jâogɛ̀ɛ duu kèkà)
【訳:ジャオゲーの曲がった脚は、邪魔に見えました。】
(音:too hàw jâogɛ̀ɛ)
【訳:トーは、ジャオゲーに吠えました。】
(音:maanii dù too mâi hâi hàw)
【訳:マーニーは、吠えないようにトーを叱りました。】
(音:too kɔ̂ɔ mâi hàw)
【訳:するとトーは、吠えなくなりました。】
(音:jâogɛ̀ɛ khâw pai hǎa sǐitao)
【訳:ジャオゲーは、シータオに向かっていきました。】
(音:sǐitao khùu fûu fûu)
【訳:シータオは「フー」と声を上げて唸りました。】
(音:chuucai dù sǐitao mâi hâi khùu)
【訳:チュージャイは、吠えないようにシータオを叱りました。】
(音:sǐitao kɔ̂ɔ mâi khùu)
【訳:すると、シータオは唸らなくなりました。】
(音:jâogɛ̀ɛ phɔɔ-cai)
【訳:ジャオゲーは、満足そうでした。】
解説
rian-phaasaa-thai.hatenablog.com
小学1年生の教科書でタイ語を学ぶ #10
(音:piitii khìi máa )
【訳:ピティは、馬にまたがっています。】
(音:piitii kɔ̀ khɔɔ máa )
【訳:ピティは、馬の首につかまっています。】
(音:kháw ŋɔɔ khàw weelaa khìi )
【訳:彼は馬にまたがるとき、いつもひざを曲げています。】
(音:maanii duu piitii khìi máa )
【訳:マーニーは、ピティが馬にまたがっているのを見ました。】
(音:máa tua níi kɛ̀ɛ )
【訳:この馬は、年老いています。】
(音:piitii hâi chʉ̂ʉ wâa jâogɛ̀ɛ )
【訳:ピティは、ジャオゲーという名前を与えました。(ピティは、ジャオゲーと名付けました。)】
(音:too duu jâogɛ̀ɛ )
【訳:トーはジャオゲーを見ました。】
(音:sǐitao kɔ̂ɔ duu jâogɛ̀ɛ )
【訳:シータオもまた、ジャオゲーを見ました。】
解説
小学1年生の教科書でタイ語を学ぶ #9
(音:chuucai kaw khɔɔ sǐitao baw- baw)
【訳:チュージャイは、シータオの首をやさしく掻きました。】
(音:sǐitao chuu khɔɔ phɔɔ-cai)
【訳:シータオは、首を伸ばして満足そうにしました。】
(音:maanii hǔarɔ́)
【訳:マーニーは、笑いました。】
(音:too maa hǎa maanii)
【訳:トーは、マーニーのもとへやって来ました。】
(音:maanii kaw hǔa too)
【訳:マーニーはトーの頭を掻きました。】
(音:too chuu khɔɔ dii-cai)
【訳:トーは、首を伸ばして嬉しそうにしました。】
(音:chuucai hǔarɔ́)
【訳:チュージャイは、笑いました。】
(音:maanii phɔɔ-cai)
【訳:マーニーは、満足しました。】
解説
タイ語の発音を学ぼう #3 末子音の発音
末子音の発音
以下に、末子音の発音のポイントと、実際の発音の例を掲載します。
末子音 |
発音のポイント |
-m |
口を閉じたまま、鼻から息を抜いて発音する。
【例】บ่ม[bòm] |
-n |
舌を歯茎につけたまま、鼻から息を抜いて発音する。
【例】จาน[caan] |
-ŋ |
舌の付け根を口蓋(上顎の奥)につけたまま、鼻から息を抜いて発音する。
【例】ฉิ่ง[chìŋ] |
-w |
力を入れずに、前の母音がiならば「ウ」【例1】、それ以外の場合には「オ」【例2】[]と発音する。
【例1】หิว [hǐw] 【例2】เต่า[tàw] |
-i |
「イ」の発音。
【例】ด้วย [dûai] |
-p |
唇を閉じ、息を止める。
【例】หีบ[hìip] |
-t |
舌先を歯茎につけ、息を止める。
【例】บด[bòt] |
-k |
舌の付け根を口蓋(上顎の奥)につけ、息を止める。
【例】เด็ก[dèk] |
タイ語の発音を学ぼう #2 頭子音の発音
頭子音の発音
頭子音の発音のポイントと、実際の発音の例を掲載します。
頭子音 |
発音のポイント |
k- |
カ行を、息を出さずに発音する。 カ行よりもガ行に近い発音になる。
【例】ไก่[kài] |
kh- |
カ行を、息を出しながら発音する。 k-よりも多めに息を出すよう意識する。 【例】ไข่[khài] |
ŋ- |
鼻にかけてガ行の発音をする。 「ガー」ならば「ンガー」に近い発音。
【例】งู[ŋuu] |
c- |
チャ行を息を出さずに発音する。 チャ行よりもヂャ行に近い発音になる。
【例】จาน[caan] |
ch- |
チャ行を、息を出しながら発音する。 c -よりも多めに息を出すよう意識する。
【例】ฉิ่ง[chìŋ] |
d- |
ダ行の発音。 【例】เด็ก[dèk] |
t- |
タ行を、息を出さずに発音する。 【例】เต่า[tàw] |
th- |
タ行を、息を出しながら発音する。 t -よりも多めに息を出すよう意識する。
【例】ถุง[thǔŋ] |
n- |
ナ行の発音。
【例】หนู[nǔu] |
b- |
バ行の発音。
【例】ใบ[bai] |
p- |
パ行を、息を出さずに発音する。
【例】ปลา[plaa] |
ph- |
パ行を、息を出しながら発音する。 p -よりも多めに息を出すよう意識する。
【例】ผึ้ง [phʉ̂ŋ] |
f- |
ファ行の発音。 上の歯で下唇を軽く噛んで発音する。
【例】ฝา[fǎa] |
m- |
マ行の発音。
【例】ม้า[máa] |
y- |
ヤ行の発音。
【例】ยักษ์[yák] |
r- |
ラ行の発音。 巻き舌で発音する。
【例】เรือ[rʉa] |
l- |
ラ行の発音。 舌を上顎につけて発音する。
【例】ลิง[liŋ] |
w- |
ワ行の発音。 口をとがらせて発音する。
【例】แหวน[wɛ̌ɛn] |
s- |
サ行の発音。
【例】เสือ[sʉ̌a] |
h- |
ハ行の発音。
【例】หีบ[hìip] |
タイ文字を学ぼう#2 タイ文字の一覧
タイ文字一覧
以下に、タイ文字一覧を掲載します。利用頻度が特に高いものを赤色で表示しているので、 まずは利用頻度が高いタイ文字から覚えていくのがポイントです。
文字 |
頭子音 |
末子音 |
字類 |
ก |
k- |
-k |
中 |
ข |
kh- |
-k |
高 |
ค |
kh- |
-k |
低 |
ง |
ŋ- |
-ŋ |
低 |
จ |
c- |
-t |
中 |
ฉ |
ch- |
** |
高 |
ช |
ch- |
-t |
低 |
ซ |
s- |
-t |
低 |
ฌ |
ch- |
** |
低 |
ญ |
y- |
-n |
低 |
ฎ |
d- |
-t |
中 |
ฏ |
t- |
-t |
中 |
ฐ |
th- |
-t |
高 |
ฑ |
th- |
-t |
低 |
ฒ |
t- |
-t |
低 |
ณ |
n- |
-n |
低 |
ด |
d- |
-t |
中 |
ต |
t- |
-t |
中 |
ถ |
th- |
-t |
高 |
ท |
th- |
-t |
低 |
ธ |
th- |
-t |
低 |
น |
n- |
n |
低 |
บ |
b- |
-p |
中 |
ป |
p- |
-p |
中 |
ผ |
p- |
** |
高 |
ฝ |
f- |
** |
高 |
พ |
ph- |
-p |
低 |
ฟ |
f- |
-p |
低 |
ภ |
ph- |
-p |
低 |
ม |
m- |
-m |
低 |
ย |
y- |
-i |
低 |
ร |
r- |
-n |
低 |
ล |
l- |
-n |
低 |
ว |
w- |
-w |
低 |
ศ |
s- |
-t |
高 |
ษ |
s- |
-t |
高 |
ส |
s- |
-t |
高 |
ห |
h- |
** |
高 |
ฬ |
l- |
n |
低 |
อ |
* |
** |
中 |
ฮ |
h- |
** |
低 |
*อには頭子音の概念がなく、前後の母音や子音に応じて変化する。
**これらの文字に、末子音は存在しない。
なお、発音と字類については以下の記事を参照
【リンク】
小学1年生の教科書でタイ語を学ぶ #8
(音:sǐitao duu bai bua)
【訳:シータオは、蓮の葉を見ました。】
(音:chuucai lɛɛ duu sǐitao)
【訳:チュージャイは、シータオを見ました。】
(音:sǐitao chuu khɔɔ duu bai bua)
【訳:シータオは、首を伸ばして蓮の葉を見ました。】
(音:mii tua aria kɔ̀ bai bua)
【訳:蓮の葉にとまっているのは、どのような体を持っていますか(蓮の葉にとまっているのは何ですか?】
(音:sǐitao mua duu arai)
【訳:シータオが夢中になって見ているのは何ですか?】
(音:chuucai pai hǎa sǐitao)
【訳:チュージャイは、シータオのもとに行きました。】
(音:chuucai duu tua aria kɔ̀ bai bua)
【訳:チュージャイが見ている、蓮の葉にとまっているものは何ですか?】
解説
小学1年生の教科書でタイ語を学ぶ #7
(音:chuucai thʉ̌ʉ arai)
【訳:チュージャイは、手に何を持っているのでしょうか。】
(音:chuucai thʉ̌ʉ boo nai mʉʉ)
【訳:チュージャイは、手の中にリボンを持っています。】
(音:chuucai chuu boo)
【訳:チュージャイは、リボンを高く掲げました。】
(音:maanii lɛɛ duu boo nai mʉʉ chuucai)
【訳:マーニーは、チュージャイの手の中のリボンを見ました。】
(音:maanii bɛɛ mʉʉ khɔ̌ɔ boo)
【訳:マーニーは、手を開いてリボンを見せるよう求めました。】
(音:too chuu khɔɔ duu boo)
【訳:トーは、首を持ち上げてリボンを見ました。】
(音:too cà aw boo nai mʉʉ chuucai)
【訳:トーは、チュージャイの手の中のリボンを欲しがりました。】
(音:maanii dù too)
【訳:マーニーは、トーを叱りました。】
解説
小学1年生の教科書でタイ語を学ぶ #6
(音:chuucai kam mʉʉ)
【訳:チュージャイは、手を握っています。】
(音:chuucai kam aria nai mʉʉ)
【訳:チュージャイは、手の中に何を握っているのでしょうか。】
(音:maanii khɔ̌ɔ duu mʉʉ chuucai)
【訳:マーニーは、チュージャイに手を見せるよう求めました。】
(音:mii aria nai mʉʉ chuucai)
【訳:チュージャイは、手の中に何を持っているのでしょうか。】
(音:chuucai bɛɛ mʉʉ)
【訳:チュージャイは、手を開きました。】
(音:maanii lɛɛ duu mʉʉ chuucai)
【訳:マーニーは、チュージャイの手を見ました。】
解説
rian-phaasaa-thai.hatenablog.com
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小学1年生の教科書でタイ語を学ぶ #5
(音:puu-naa mii sǐi-dam)
【訳:田ガニは、黒色を持っています(田ガニは黒色です)。】
(音:too kɔ̂ɔ mii hǔu sǐi-dam)
【訳:トーもまた、黒色の耳を持っています(トーの耳も[田ガニと同じように]黒色です)。】
(音:hǔu too mii puu-naa)
【訳:トーの耳は、田ガニを持っていました(トーの耳[の中]に、田ガニが入りました)。】
(音:maanii cà tii puu-naa)
【訳:マーニーは、田ガニを叩くでしょう。】
(音:puu-naa pai nai ruu)
【訳:田ガニは、穴の中から行きました(田ガニは、耳の穴の中から出ていきました)。】
(音:maanii thee yaa thaa hǔu too)
【訳:マーニーは、トーの耳に薬を注いで塗りました。】
(音:maanii thaa yaa baw-baw)
【訳:マーニーは、薬をそっと塗りました。】
(音:too aw khǎa kaw hǔu)
【訳:トーは、耳を脚で掻きました。】
解説
第二段では、
มานี จะ ตี ปูนา「マーニーは田ガニを叩くでしょう」
と、จะを用いた未来形になっています。マーニーの田ガニを叩くという行為はまだ起こっておらず、将来的に予定されている行為です。
まだ叩いていないのに、田ガニはトーの耳の中から出ていきました。つまり、マーニーが田ガニを叩こうとしたことにより、実際にはその行為が起こる前に田ガニが逃げ出し、トーの耳から出ていったということです。
わかりにくい部分ですが、จะはこのような使い方をすることもあるので、覚えておくと良いでしょう。
rian-phaasaa-thai.hatenablog.com
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小学1年生の教科書でタイ語を学ぶ #4
(音:too mii taa)
【訳:トーは目を持っています(トーには目があります)。】
(音:too mii khǎa)
【訳:トーは脚を持っています(トーには脚があります)。】
(音:too mii hǔu)
【訳:トーは耳を持っています(トーには耳があります)。】
(音:hǔu too mii arai)
【訳:トーの耳は何を持っていますか(トーの耳に何か入ったのでしょうか)?】
(音:too aw khǎa thǔu hǔu)
【訳:トーは脚で耳をこすりました。】
(音:thǔu pai thǔu maa)
【訳:こすって行き、こすって来ました(あちこちこすりました)。】
(音:too thǔu hǔu wai-wai)
【訳:トーはとても速く耳をこすりました。】
解説
第4回では、解釈が多少複雑になってきています。直訳するだけではわかりにくいため、柔軟に意訳していくことが大切です。
例えば、3段目の「こすって行き、こすって来る」ですが、前の文章で、トーが脚で耳をこすっていることを受けて、あっちをこすり、こっちをこすり、こする脚が行ったり来たりしている様子を表しています。
また、あちこちこすっている様子は、次の文章の「とても速く耳をこする」描写にもつながります。犬が耳をこするときの動きは、脚がとても速く動くものです。この文章では、小さな子供にも親しみやすい物語風の流れで書いているのです。
rian-phaasaa-thai.hatenablog.com
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タイ語文法の基礎 #1 基本はSVO
タイ語を学ぶにあたり、基本的な文法を知っておくのが良いでしょう。
基本はSVO
タイ語におけるもっとも基本的な文型は英語と同じで、
です。例えば、
(音:aa mii naa)
【訳:叔父さんは、田んぼを持っています。】
という文章は、「叔父さん」が主語、「持つ」が動詞、「田んぼ」が目的語になっています。
三人称・複数形・時制に影響されない
英語では、三人称・複数形・時制などの場合に動詞の形が変化するため、非常に厄介です。例えば、一人称・二人称と三人称では、
I have a pen./This is a pen./You have a pen.
He has a pen./She has a pen./Takashi has a pen.
単数形と複数形では、
I have a pen.
I have two pens.
時制では、
I go to Thailand.
I went to Thailand.
といった変化が起こります。
これに対し、タイ語はこのような変化が一切ありません。
動詞がなくても成立する(1)
英語では、動詞がなければ文章は成立しません。そのため、「彼女は美しい」という文章でも、「She is beautiful.」といった塩梅に、必ずbe動詞をつけます。
ところが、日本では動詞がない文章も存在します。「彼女は美しい」という文章がそうですし、「ごはんはおいしい」という文章もそうです。
タイ語もこれと同じで、
という文章が成立します。例えば、
(音:kháw sǔai)
【訳:彼女は美しい。】
という文章がこれにあたります。
動詞がなくても成立する(2)
このほか、指示代名詞(これ、あれ、それ)を用いる文章でも、英語では「This is a pen.」のように動詞が必要とするのに対し、日本語やタイ語は動詞を必要としません。
すなわち、
という文型です。例えば、
(音:nîi nǎŋsʉ̌ʉ)
【訳:これは本です。】
といった使い方をします。
頻出のเป็น
上記のように、「主語+形容詞」や「主語(指示代名詞)+名詞」で「~は…である」を意味しますが、このような文章の中でも、主語の属性(国、性別、職業など)を表す場合がには、
のように、
を用います。この表現は、SVO型の中でもよく使われます。これを覚えておけば、色々と簡単な会話ができるようになります。
例えば、タイ人に自分が日本人であることを紹介するならば、
(音:phǒm pen khon yîipùn)
【訳:私は日本人です。】
などと表現することができます。
小学1年生の教科書でタイ語を学ぶ #3
(音:sǐitao)
【訳:シータオ】
※シータオはチュージャイの飼い猫。
(音:chuucai phaa sǐitao pai hǎa maanii)
【訳:チュージャイはシータオを連れて、マーニーに会いに行きました。】
※チュージャイはマーニーの友達。
(音:sǐitao pai hǎa too)
【訳:シータオはトーに会いに行きました。】
(音:too dii-cai sǐitao kɔ̂ɔ dii-cai)
【訳:トーもシータオも喜びました。】
(音:sǐitao pai hǎa too wai-wai)
【訳:シータオはとても速く(急いで)、トーに会いに行きました。】
(音:maanii dii-cai chuucai kɔ̂ɔ dii-cai)
【訳:マーニーもチュージャイも喜びました。】
(音:maanii maa hǎa chuucai wai-wai)
【訳:マーニーはとても速く(急いで)、チュージャイに会いに来ました。】
解説
チュージャイはマーニーの友達で、シータオはチュージャイの飼い猫。また、シータオはトーの友達とのこと。
この固有名詞を別とすれば、非常に平易な文章だと思います。
rian-phaasaa-thai.hatenablog.com
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小学1年生の教科書でタイ語を学ぶ #2
(音:naa mii ruu ŋuu)
【訳:田んぼに、蛇の穴があります。】
(音:naa mii ruu puu)
【訳:田んぼに、カニの穴があります。】
(音:maanii phaa too maa hǎa aa
【訳:マーニーはトーを連れて、叔父さんを訪ねました。】
※トーはマーニーが飼っている犬の名前。
(音:maanii phaa too maa naa)
【訳:マーニーはトーを連れて、田んぼに来ました。】
(音:maanii phaa too hǎa puu)
【訳:マーニーはトーを連れて、カニを探しました。】
(音:maanii phaa too duu puu)
【訳:マーニーはトーを連れて、カニを見ました。】
解説
トーはマーニーの飼い犬の名前。マーニーはトーを連れて叔父さんの田んぼに来て、遊んでいる描写です。
マーニーといい、トーといい、それが固有名詞と知らなければ意味を掴むのに苦労します。
私も、トーが飼い犬の名前だとわかるまで、
「マーニーは成長するにつれて、叔父さんを探しに来ました・・・?」
など、意味不明で苦労したものです。
そんな無駄な苦労をしないよう、本稿を役立ててもらえればと思います。